2014年7月21日月曜日

檸檬

夏に良く合う、レモン色のスカートを思い切って買う(相当思い切った)。

青い空ではもちろん。もし夕立を感じさせる濃い灰色の空の下でも、ぱぁっと明るくさせてくれる様な、そんなスカート。



2014年7月18日金曜日

Arles 2014 個人的メモとレポート

今回のおフランス。

パリ2泊、アルル1週間。ストラスブールは2泊。


アルルでの国際写真フェスティバルRencontre d'Arlesは3回目です。


1回目:ポートフォリオレビューでいっぱいいっぱいで展示をあまり見る余裕が無かった。

2回目:2泊しか出来なかった位の弾丸滞在。

3回目の今回は、初めてオープニングウィークをじっくり見て回ることが出来、写真以外の展示も見ることも出きた。

会場スペースとしては1番大きいSainte-Anne教会で行われていたのは、David Baileyによる著名人のポートレート写真がずらり。それ以上でもそれ以下でもなく、なんだかこの大きいスペースがもったいない気がして残念。


個人的に特に興味があったのは、Martin Parr(マーティン パー) and WassinkLundgren(ヴァッシンクルンドグレン)による、「The Chinese Photobook」。中国の満洲事変〜文化大革命時代の写真集からの写真を中心に展示。
同じ資料元からの写真を使ってるのだが、日本の軍事力を讃えてる内容の日本側の写真集と、「私たちの文化がこれだけ壊された」の内容とする様々な写真で構成された中国側の写真集が対比されて展示していたのを見たり。
また、文化大革命時代背景から毛沢東に失脚させられた元側近の林彪が写真集が改編される後に幽霊みたいに消されてたりしてる。
大日本帝国の対外宣伝グラフ雑誌 「Front」からのプロパガンダ写真なども見ることが出来、時代背景の説明と共に、写真の役割や当時の写真の使われ方が垣間見られる。そういった資料として、とても興味深かった。
Wikipediaで調べてみると「Front」は友好国から敵対国まで、日本国外に当時の日本の国威、軍事力、思想などを誇示するのが狙いで15カ国語で翻訳され、当時ではあり得ない程の高いレイアウト、紙質、印刷クオリティで刊行されたということ。
展示されていた「Front」は、中国へ侵略したことをきっかけに孤立していく日本が、満州国の建国を様々な民族の共存できる理想の国〜的な内容でアピールしていた。
ただ、展示の状況が部屋をレッドライトのみの暗い状態の中、サーチライトを当てて見るというスタイル。この演出?自体に何の意味があるのか理解し難いのであった…。

その他、The Walther Collection からの展示では、August SanderやDieter Appeltが好きだけど、アフリカ(マリ、南アフリカ、カメルーン)人写真家の作品が多く見られ、日本ではあまり見かけてなかっただけに興味深い。アラーキーや公園での覗きの写真撮った日本人写真家、誰だっけ…なども多く展示されてたけれど、うーん、もういい。

また、アルル生まれの写真家でこのフォトフェスの創設者の3人の内の1人、Lucien Clergueの回顧展もMusée Reattuにて同時開催。


ブラジル出身のVik Munizの写真切り貼り作品は、近くで見るとフラグメント一つ一つに面白い顔したおじさんがいたりする。単純に楽しい。




でも、頭で考えて創った作品はやはり多いのは仕方ないけど、全体にイメージそのもの自体に心動かされる様な写真にはあまり出会えなかったな…。それは残念。